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標準化/水晶デバイスの事例

中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。 

 

今回は、『標準化/水晶デバイスの事例』について、ご紹介します。 

  

1.ポイント

  ポイントは、

 

『自社でしか製造できないグレードを作り、大きな市場のシェアを獲得する。

 

でした。

 

※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。

  

2.気づき

 気づいたことは、

 

『自社にとって競争優位になるクラス分けを行った場合に、

自社にとって十分な市場シェアが取れるかどうかの見極めが必要。』 

 

です。

 

そのためには、市場範囲を限定できる規格とすることも必要です。

 

3.課題

 ここでの課題は、

 

『特定領域を独占できる戦略を立案する。』

 

です。

 

4.解決策

そのためには、

クラス分け規格の性格を考え、自社の保有する差別化要因がクラスの中での性能差につながるようにすることです。

 

つながらない場合は、そのクラスの中で最も価格の安い製品が顧客に選ばれることとなります。 

 

今回は、『標準化/水晶デバイスの事例』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。

 

5.内容

『標準化/水晶デバイスの事例

 

クラス分け規格をうまく利用して日本が市場を維持した事例として、水晶デバイスがある。

 

日本水晶デバイス工業会は日本企業の持つ最高品質の水晶デバイスが差別化されるように、

IEC60758の水晶デバイス品質基準に日本企業だけが製造可能な高品質等級を設定した。

 

例えば、A〜Eまでの5クラスに分けられようとするところを、

Aaクラスを新たに設けて、6クラスのクラス分け規格を設定したのだ。

このAaクラスの水晶デバイスは、まさに日本企業しか製造できないグレードだった。

 

このようなグレード分けは、その効果を発揮するには条件がある。

①グレード分けをする理由

 新たなグレードがなければ対応できない領域や機器がなければ、単なるオーバースペック部品となる。

 そのグレードの部品が必要であることを説明することは必須である。

 

②狙う市場は十分に大きいかどうか

 例えば、新たなクラスを設定して、その性能が必要な分野として「宇宙向け」だとすると、

 確かに高い機能と耐久性が必要な領域ではあるが、その市場は「地上向け」に比べて

 圧倒的に小さい。

 従って、小さい市場を独占するために、他の市場を失うことになる場合には、

 新たなクラスは設けるべきではない。 

 

出所)江藤 学(2021).『標準化ビジネス大全』.日本経済新聞出版本部