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標準化/散髪業の事例

中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。 

 

今回は、『標準化/散髪業の事例』について、ご紹介します。 

  

1.ポイント

  ポイントは、

 

『顧客のニーズに合わせて、既存の標準化を変更する。

 

でした。

 

※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。

  

2.気づき

 気づいたことは、

 

『顧客に提供する価値が、顧客のニーズに適合しているか。』 

 

です。

 

よく、ビジネスを変えた事例として取り上げられるQBハウスですが、

ここでは、標準化の観点から記載しました。

 

当時の散髪は、待たされるのが当たり前で、

休日の午後が、ほぼ潰れてしまいました。

 

QBハウスが登場した時の訴求は、

「余った時間を自分のために」のように記憶しています。

 

3.課題

 

ここでの課題は、

 

顧客のニーズに合わせて、既存の標準化のどこを変更したら良いのか

 

です。

 

必要なのは、「顧客へ提供すべき価値は何か」と考えることが必要です。

 

日頃の自分の仕事が長時間かつ忙しいので、

休日はできるだけ自分の好きなことに時間を使いたい。

 

となると、平日に散髪できたらいいし、

男性の場合、髭剃りは明日になればまた伸びてくるし、

シャンプーも毎日するから、

カットだけでいい となります。

 

従って、

既存の標準工程(手順)の中で、顧客が価値を認めていない工程は、

 

思い切って省いてしまうことも必要ではないでしょうか?

 

4.解決策

この事例が成功したと言われる背景には、「顧客の価値観の変化」をつかまえたことがありました。

 

なので、

理容組合が条例として持ち出してきた、「洗髪を行うための流水式の設備を設けること」のルールは、

顧客のニーズには合っていなかったこととなります。

 

 MOTの講義でも取り上げられ、何かと成功事例として出てくるQBハウスですが、

顧客の価値観の変化に対して、ビジネスモデルの変革からの、

ビジネスシステムとして「既存の標準化された工程を変えた」事例 

と言えるのではないでしょうか。

 

今回は、『標準化/散髪業の事例』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。

 

5.内容

『標準化/散髪業の事例

 

ビジネス環境がある程度固定化しているなかで、

新たなルールを持ち込んで環境を変化させるというのはビジネスの基本戦略の一つではある。

 

1947年に理容師法が、1957年には美容師法が成立し、理髪と美容を区別することになり、

長い間、散髪は頭髪の刈込、顔そり、そして洗髪、乾燥が標準の手順として行われてきた。

 

そこへ、新しいビジネスを打ち立てたのが、ヘアカット専門店QBハウスだ。

 

QBハウスは、頭髪のカットと髪の吸引除去のみによる散髪の標準の変更を行い、

独特なビジネスモデルで急成長した。

 

これに対し日本各地の理容組合は、

衛生管理の都道府県条例として「洗髪を行うための流水式の設備を設けること」で、

QBハウスの拡大を阻止しようとした。

 

ただし、この条例は開店時の設置義務で、

既存の店舗に設置義務はなく、また使用は義務付けられていないため、

QBハウスでは休憩室内に洗髪施設を設置するなどして出店を続けており、

強い効力を発揮していない。 

 

 

現在、市場における1,000円代の散髪業態は続々と増加し、新しい散髪の標準となろうとしている。

 

 

出所)江藤 学(2021).『標準化ビジネス大全』.日本経済新聞出版本部