中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。
今回は、『標準化/朝日ラバーの事例』について、ご紹介します。
1.ポイント
ポイントは、
『試験方法による規格の発行により、中小製造業でも市場における自社の優勢性を構築できる。』
でした。
※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。
2.気づき
気づいたことは、
『自社に有利な規格を発行にすることにより、自社の優位性を構築する。』
です。
3.課題
ここでの課題は、
『標準化の規格の内容をどのようにしたら良いのか?』
です。
設計仕様や特性値を規格とすることはよくありますが、
この事例の場合は、試験方法としています。
つまり、試験方法の規格の設定によっても、
ルールを変更することができ、
自社の製品を有利なポジションとすることができるわけです。
4.解決策
この試験方法による規格の設定は、行われていることが多いようです。
MOTの講義においても、『試験方法の規格化』 という言葉が多く聞かれ、
以外と効果が大きそうです。
よって、設計仕様だけでなく、試験方法も選択肢の一つとして、検討するべきです。
やはりルールは、自社が有利になるような内容で自分たちで作る という意識が欠かせません。
今回は、『標準化/朝日ラバーの事例』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
5.内容
『標準化/朝日ラバーの事例』
朝日ラバー(本社:埼玉県)は、中小企業であり、ゴムやシリコーンなどのソフトマテリアルを使用した製品を製造・販売している。
https://www.asahi-rubber.co.jp/
同社は、耐熱性の高い白色インクの試験方法のJIS規格化を考えたが、
競合企業も多く、同社に有利な規格を作成することは困難だった。
用途は、LIE照明器具の部材への利用を想定していた。
LED照明器具には、周りの部材が経年劣化しやすいという課題があった。
同社が開発したインキにより、競合他社の既存の塗料と比べ、十分な耐久・耐熱性を得ることが可能となる。
https://products.asahi-rubber.co.jp/ink/
よって、特許を取得している同社の技術を活用した塗料であれば、競合他社に対し高い優位性を出せると考えた。
さらに規格の名称として、市場を照明用に限定した、照明器具用白色シリコーンインキ塗料の試験方法とした。
このような規格であれば、そのインクは、照明用で白色で、シリコーンインキであると限定されるため、
競合企業はほとんどなかった。
そして、2018年にJIS規格を発行することに成功した。
https://www.asahi-rubber.co.jp/topics/180827.html
出所)江藤 学(2021).『標準化ビジネス大全』.日本経済新聞出版本部

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