中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。
今回は、東京理科大学 MOTの講義より、『標準化の分類/規格の作成方法による分類』について、ご紹介します。
1.ポイント
ポイントは、
『規格の作成方法にも色々な種類がある』
でした。
※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。
2.気づき
気づいたことは、
『ルールチェンジは、いきなりやって来る!』
です。
先日、『EUが車部品で炭素繊維規制を検討』と発表がありました。
これには背景、理由、今後の対応など、色々とあるのでしょうが、
このように、ある日いきなりルールチェンジを仕掛けられることがあることを、
常に留意してウォッチングするべきです。
また、併せて『自分たちでルールを決める』というスタンスが必要となります。
3.課題
ここでの課題は、
『どの標準を選択するのか』
です。
中小製造業が自社1社のみで、大企業を押し退けてデファクト標準とするのは、なかなか大変なことです。
4.解決策
やはり、デジュール標準もしくはフォーラム標準により、仲間を作って市場を形成していくのが良いのではないでしょうか。
昨今は、大手企業においても自社1社のみで全てを行うのではなく、他社を巻き込んでエコシステムを構築してのビジネスが
増えてきました。
仲間と一緒に、市場を形成していくことも有力な選択肢の一つと考えるべきです。
今回は、『標準化の分類/規格の作成方法による分類』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
5.内容
『規格の作成方法による分類』
①デファクト標準
特定製品が市場を獲得したために、その製品技術が標準と同様の経済効果をもつようになったもの。
その技術が市場を席巻したことで自然発生的にネットワーク外部性とロックイン効果を生じさせる。
②デジュール標準
国際標準化機関、国家標準化機関、標準化団体等により公的な標準として策定される規格。
標準化を公的に行う組織において、定められた手順に沿って作成された標準。
公的な機関で多くの市場参加者が合意することでネットワーク外部性とロックイン効果を生じさせることを約束したもの。
③フォーラム標準
ある特定の標準の策定に関心のある企業等が自発的に集まってフォーラムを形成し、合意によって作成される規格。
仲間が集まって協力して市場を獲得し、そこで使われる技術にネットワーク外部性とロックイン効果を発生させようとする行為。
特定の技術を標準化したい者が集まって議論して標準化する場。
しかし、議論の場には標準化活動を阻害する「敵」が参加していることに注意が必要。
④コンセンサス標準
参加者が話し合いによって規格を作成するもの。
参加した者が皆で一致して採用し利用することを暗黙の合意として行なっている行為。
⑤学会標準
学会において論文等で発表された測定方法、実験方法等が普及し、標準としての効果を持つようになったもの。
出所)1)江藤 学(2016).『標準化教本 ー 世界をつなげる標準化の知識』.日本規格協会
2)江藤 学(2021).『標準化ビジネス大全』.日本経済新聞出版本部

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