中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。
今回は、東京理科大学 MOTの講義より、『オープン&クローズ戦略の事例3』について、ご紹介します。
1.ポイント
事例:ダイキン工業
ポイントは、
『ハイエンドな技術はクローズとする。』
でした。
※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。
2.気づき
気づいたことは、
『ソフトウェアやプログラムはクローズにする。』
です。
デンソーの事例においても同様に、QRコードの読み取りのソフトウェアはクローズとしていました。
3.課題
課題は、
どのソフトウェアをクローズにするのか?
です。
4.解決策
アルゴリズム(特に判断する手順)はクローズにしておくべきです。
理科大MOTにおける2年間の学びにおいて、論文作成のためにヒアリングした企業は、新たなビジネスモデルの構築にあたり、デジタル技術を導入していました。
その際、自社独自のアルゴリズムを構築して、それを新たなコア技術としていました。
そのアルゴリズムの構築には、自社独自で社外から取得・蓄積したデータが活用され、そしてクローズ化していました。
判断する手順や基準は、競合に対し差別化からの自社の競争優位性につながるノウハウですので、オープンにはするべきではありません。
今回は、『オープン&クローズ戦略の事例3』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
5.内容
事例:ダイキン工業
1)背景(外部環境)
2009年当時、省エネ型のインバータを搭載した空調機の普及率は日本では100%だったが、中国市場では7%。
このままでは省エネ型の空調機が世界の主流になれず、ノン・インバータの空調機が中国から世界へ拡がると、
空調機が地球温暖化の原因にされかねず、将来、世界の空調市場が伸び悩むことを危惧した。
2)戦略(オープン&クローズ)
①オープン化
・格力電器(中国企業)にインバータ技術を供与し、部品の共同購入、安価な部品生産により、低価格生産ノウハウを吸収した。
・それぞれ自社ブランドで販売し安価な住宅用インバータエアコンを拡めていった。
・結果、中国でインバータ技術のデファクト化に成功。
②クローズ
・格力電器との提携は住宅用に限定、
・高度な擦り合わせを伴うコア技術や差別化技術を有する業務用インバータはブラックボックス化した。
・インバータ装置は自社の日本工場で生産し、中国へ輸出することにより電流制御プログラムの読み取りを防止。
3)その後
中国でインバータ技術のデファクト化に成功し、大幅なシェアアップへ。
出所)1)東京理科大学 MOTにおけるご講演より
2)https://www.daikin.co.jp/corporate/ip/about

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