中小製造業の事業変革・ビジネスモデル変革・新製品開発を伴走・支援する『TECH-TOSHI』です。
今回は、東京理科大学 MOTの講義より、『オープン&クローズ戦略の事例』について、ご紹介します。
1.ポイント
事例:デンソーのQRコード
ポイントは、
『オープン&クローズ戦略で、市場の形成と自社の利益確保』
でした。
※詳細な内容は、最後の5.内容に記載しました。
2.気づき
気づいたことは、
『他社にライセンスするために、どの部分をオープン(公開)するのか?』
です。
3.課題
課題は、
①どのようにして、市場の形成と自社の利益確保を同時に行うか。
②20年後に特許切れとなった後にどうするか。
です。
4.解決策
①特許取得+無償提供、②特許取得+ライセンス、③秘匿化、④商標 の4つの施策を組み合わせ、
市場拡大と利益確保を実現します。
事例としてデンソーのQRコードにおいて、QRコードを発明された方は、
「あまり進歩がない技術はライセンスして、伸びしろがある技術は、他社に改良特許を取られないようにするため秘匿する。」
と述べています。
どの部分を特許出願からライセンスし、どの部分を秘匿するのか を判断する基準になります。
また、QRコードの特許が切れた後、デンソーは商標を活用して、顧客に社名を表示してもらうようにしています。
今回は、『オープン&クローズ戦略の事例』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
5.内容
事例:デンソーのQRコード
施策1)QRコード(普及の促進からの市場形成)
特許を取得した後、無償で使ってもらう。(特許第2938338号 他)
施策2)読み取り装置を販売(自社の独占からの利益確保)
①読み取り装置の画像認識技術は秘匿化。
②画像認識技術以外はライセンスを目的とした特許出願。(特許第3593950号 他)
施策3)その後
①QRコード
20年後に特許切れ。
⇨登録した商標を活用 4075066号 他
使用者にQRコードの商標とともに社名を表示してもらう
②読み取り装置
携帯やスマホでの読み取りが普及。
⇨QRコードを用いたシステムソリューション提供をメインビジネスとした。
出所) 1)https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/katsuyo/business-senryaku/pdf/002.pdf
2)ICPC情報通信フォーラム、知的財産 デンソ-ウェーブの特許活用戦略

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