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中小製造業のあり方(まとめ)

中小製造業の商品開発を伴走・支援 TECH-TOSHIです。 

 

今回は、「中小製造業の技術経営」から、『中小製造業のあり方(まとめ)』について、ご紹介します。 

 

1.ポイント

内容は、

 

『自社がどの産業のアーキテクチャのサプライチェーンに位置取りしているのか、覇権者、アーキテクチャの変化に注意しながら、サプライチェーンにおける位置取り戦略を巧みに講じてなければ生き残っていけない

 

でした。

 

1)サプライチェーンの中での位置取り

 中小製造業が属する産業のサプライチェーンの中でいかなる位置取り(ポジショニング)を取るかが、競争力や成長に大きな影響を与えると考えた。

 単に、自社と取引先との関係の製品アーキテクチャのみならず、その産業全体のアーキテクチャの特性に配慮する必要がある。

モジュラー型産業においては、最終製品メーカーの覇権者と同様にサプライチェーンの覇権者も同様に入れ替わる。

 

 インテグラル型産業においても、安泰ではない。

 部品メーカーの手の内を川下企業も熟知し易いので、中小製造業は大手企業の内製化との競争に勝たなければならないからである。

 

◆モジュラー型の電機・光学産業では、最終製品や覇権者の動向に常に目配りが必要。

 ①製品アーキテクチャの変化が激しい。

 ②技術革新の速度が極めて速く、最終製品の代替製品の出現度が高い。

 ③サプライチェーンやエコシステムにおける覇権者の入れ替わりも激しい。

 

◆インテグラル型の自動車産業では、最大の脅威は大手企業の内製化。

 ①大手企業の内製化を上回る製造技術・生産技術・開発提案力を有することが最大の防御策。

 ②自動車のような製品アーキテクチャがインテグラルで比較的安定した産業では、サプライチェーンの覇権者は最終組立製品メーカーであり続ける。

 

2)外部環境

 モジュール化、ICT、IoT、ロボット、AI、3Dプリンタ導入などによりモノの作り方が構造的に革新されることは、製品設計情報の可視化や共有化や移転速度の加速化が進展すること。

 顧客発の技術革新がより多く生まれることになると考える。よって、顧客情報の分析力の高い企業が技術革新を生み出す傾向になると考える。

 

3)脅威と機会

 機構部品がソフトや電子の技術で代替される脅威にさらされ、その脅威は加速している。

 また、大手企業が支配してきた製品設計情報の代替や入れ替えが従来よりも容易な世界になり、中小製造業に技術革新の機会をもたらしてくれる。

 

 自社の属するサプラーチェーンの中で、技術進化により製品設計情報でいかに付加価値を創造できるかが中小製造業の生き残り策である。

 

出所)鈴木(2019).『中小製造業の技術経営』.P354-360.同友館

 

2.気づき

 気づいたことは、

 

『全ての産業に対してデジタル化が進み、結果的に産業構造が激変する?』 

 

です。

 

 デジタル化によって、鈴木(2019)は、製品設計情報の可視化や共有化や移転速度の加速化が進展すると述べていますが、

既に、モジュラー型産業においては起こってしまっており、小川(2015)が技術移転のスピードについて、ドイツのインダストリー4.0は、技術移転をさらに加速すると述べています。

 

出所)小川(2015).『オープン&クローズ戦略 ー 日本企業再興の条件』.翔泳社.P38、86-87.

 

 やはり、デジタル化(ここでは、ICT、IoT、ロボット、AI、3Dプリンタ)については、避けて通れないようです。

 

3.解決策

 やはり、社外・顧客からの情報をどれだけ取得できるかが重要と考えられ、そのためには、データをどのように活用するのかが大前提と考えます。

 

 社外・顧客からデータを取得 ⇨  自社のクラウドなどに取得・蓄積しビッグデータ化 ⇨  自社で分析・解析(自社独自のアルゴリズムを構築・活用)し新たな知見を得る ⇨   顧客へフィードバック

 

 この流れが生み出せれば、顧客への新たな価値を創造・提供できると考えます。

これを実現するためには、デジタル技術(ICT、IoT、ロボット、AI、3Dプリンタ)の導入が必要となります。

 

 ビジネスとしては、サービスなので、従来の、売り切りによるモノ売りビジネスから、サブスクリプションも加えたサービスビジネスによる新たなビジネスモデルを構築でき、いわゆる、経産省の推奨するDXのレベル4に到達することができます。

 

 現在、これを実現された中小製造業の社長へのヒアリングからの、MOTにおける卒業論文を執筆中です。

 

4.今後の課題

 ここで大事なのは、顧客へフィードバックしたデータ(情報)は、顧客がアクションを起こしやすい形態でなければなりません。

 

 河本(2022)は、

 

「キーワードは意思決定である。職場で活用されるとは、現場の意思決定に活用されるということ。意思決定に活用されるとは、意思決定プロセスに分析結果が使われるということ。」

 

と述べています。

 

出所)河本(2022).『データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考』.ダイヤモンド社

 

 

 したがって、大前提として「データをどのように意思決定に活用できるようにするか」を考えるべきで、IoT・DXはその活用のためのツールです。

先日も、「DXはなんかピンとこないんだよね。」と語る中小製造業の社長へご説明しました。

 

 一旦、モノづくりから離れてみることが大事なのですが、実態のないデータで考えるのは、すぐには難しいことです。

自分もそうなのですが、何十年もモノづくりに携わっていると、どうしてもモノ起点で考えてしまうためです。

 

 今回は、「中小製造業の技術経営」から、『中小製造業のあり方(まとめ)』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。