中小製造業の商品開発を伴走・支援 TECH-TOSHIです。
今回は、「中小製造業の技術経営」から、『インテグラル型産業 機械工具』について、ご紹介します。
1.ポイント
内容は、
『技術開発が重要で差別化の源泉』
でした。
<インテグラル型産業 機械工具(特に超硬工具)>
超硬工具のうち切削工具が約7割を占め、次に耐摩工具が多い。
基本的には多品種少量生産で特注品比率が高いので、アーキテクチャは擦り合わせ型である。
特に素材の粉末治金から一貫加工のメーカーは、擦り合わせ型がより強くなる。
顧客産業は、自動車、工作機械を中心として大変幅が広いので、国内市場も相当程度ある。
しかし、自動車、エレクトロニクスなどの産業で海外へ生産拠点が急激に進み、
海外生産比率が2000年以降急激に増加してきたので、機械工具メーカーも海外展開の必要性が増大している。
超硬ダイヤモンド工具は、技術革新のテンポが速い。
超高硬度・高強度のなのレベルの超精密度など、顧客要求水準が劇的に上昇している。
これに対し、中小製造業も素材・材料開発や新加工技術開発などの技術開発に重点を置くことが差別化の源泉となる。
業種横断的産業の機械工具(特に超硬工具)産業での競争優位要因は、製品が消耗品であるが最終製品の品質・精度に大きな影響を与えるので、信頼性が高く寿命の長い工具の技術開発力が極めて重要となっている。
出所)鈴木(2019)、「中小製造業の技術経営」、P329-331、同友館
2.気づき
気づいたことは、
『多くの要因への対応が必要な産業で、やはり技術開発力が重要』
です。
3.解決策
中小製造業における日本とドイツの違いについて、西山(2021)は述べています。
日本企業の基本的な発想はどうしても技術とその磨きこみを頑張るという発想になる。各分野でシェアの高い日本のものづくり中堅企業を訪ねた際に、よく聞いた言葉がある。「引き合い」である。「自分のところの製品は技術的に極めて優れているので、聞いたこともない外国企業から引き合いがあった」という風に語られる。もちろんそれ自体は喜ばしことである。しかし、多くの場合、その次の打ち手が間違っている。「その聞いたこともない外国企業は、なぜ・どうして・何のために、わが社の製品に注目したのか」とはならず、「次も引き合いが来るように技術を磨きこもう」となる。
出所)西山(2021)、「DXの思考法 日本経済復活への最強戦略」、P48-49、文藝春秋
4.今後の課題
上記のような見方ももあることから、今後も、現状のビジネスにおいて、技術開発による技術を深化させ続けていくことで、事業を継続していくことができれば良いのでしょうが。
色々な業界の中小製造業の経営層のお話を伺っていると、
「今のままのビジネスでは、事業を継続していくことはできなくなる」 との危機感を持っておられる40代の経営層が多いです。
例えば、車関連の樹脂加工・金属加工、木材・木工関連、製紙関連などです。
ある40代の社長は、「自社の現状のビジネスはオワコンなので、他の業界への転換の検討を始めた。」 と言われました。
いろいろな業界において、日本の中小製造業の続けてきたビジネスが、転換期を迎えているようです。
今回は、「中小製造業の技術経営」から、『インテグラル型産業 機械工具』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。

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