1.事例紹介
IoT・DXの導入における、瞬間停電対策の必要性 について、ご紹介します。
2.解決方法
IoT・DXの導入のセンシングシステムの運用においては、瞬間停電への対策を事前に検討しておくことを、オススメします。
3.事例内容
ある顧客に対し、IoTの導入により設備稼働状況と作業状況の見える化から、設備稼働率を向上させる支援を行いました。
設備の稼働状況、作業者の作業状況のセンシングシステムを立ち上げ、システムの運用を開始しました。
ところが、数ヶ月たったところで、突然、データが取得できなくなった との連絡を受けました。
状況把握として、システムログの確認など行なったところ、日勤の開始前後において、電圧降下または瞬間停電が発生した模様であることがわかりました。
とりあえず、センシングシステムの再立ち上げを行い、復旧しましたが、作業者からは、瞬間停電の発生はなかった とのことです。
システム構築担当者によると、停電後にシステムは自動で立ち上がるようになっているが、システムにおけるいくつかのユニットの立ち上がる順番が適切でないと、データが取得できなくなるとのことでした。
今回の場合、①瞬停は確認できなかった、②瞬停は日勤の操業が始まる時 であったことから、設備を一斉に立ち上げたことにより、センシングシステムがダウンするレベルの電圧降下が発生したのではないか と推定されました。
4.活用の効果
早急にセンシングシステムを復旧させることができれば、データ取得ができずアクションが遅れる という機会損失を最小限にすることができます。
5.解決のポイント
今回の場合は、設備の稼働が止まるレベルではありませんでしたが、雷など天候による電圧降下や瞬間停電は発生するものとして、システムの再立ち上げ手順のマニュアルまで作成し、現場レベルで早急な復旧対応ができる状態にしておくこと がポイントです。
今回は、IoT・DXの導入における、瞬間停電対策の必要性 について、ご紹介しました。