1.事例紹介
IoT・DXの導入における、データの保管期間 について、ご紹介します。
2.解決方法
IoT・DXの導入における、データ活用においては、取得したデータをどのくらいの期間保管するのか、事前に検討しておくことを、オススメします。
3.事例内容
ある顧客に対し、IoTの導入により作業状況の見える化から、設備稼働率を向上させる支援を行いました。
その際、センシングシステムは、スモールスタートとして一部の設備への設置から始め、取得したすべてのデータをクラウドに上げて、保管・活用することにしました。
クラウドを導入したのは、今後取得するデータ量の急速な増加への対応からでした。しかし、ここで、なんでもかんでもクラウドに上げていくと、データ量の増加により、クラウドの利用料も増えることが問題となります。
例えば、トレーサビリティーに関連する品質情報などは、顧客との取り決めから最低の保管年数が決められていますので、データも保管しなければなりません。
それに対して、社内だけで利活用が完結し、社外へ出すことがないと わかっているデータ、例えば、設備の稼働時間、作業時間などは、改善活動への活用の完了や、データベース化などをしてしまえば、必ずしも何年も保管しておく必要はありません。
従来の紙のファイリングにおける情報の保管の場合は、保管期間をファイルに明記することで、誰でも気づくことができることから、遅滞なく処分することもできました。
しかし、IoT化によるデータの取得は、気づかない間に、自動的にデータがどんどんと取得され膨大になっていきます。
4.活用の効果
取得するデータの保管すべき期間、保管する場所を検討することにより、毎月の費用を抑えることができます。
5.解決のポイント
取得するデータの保管期間の設定から、データを保管する場所とデータ消去のタイミングを検討し、ルール化しておくことがポイントです。
今回は、IoT・DXの導入における、データの保管期間 について、ご紹介しました。