1.事例紹介
IoT・DXの導入における、製造現場の環境の把握 について、ご紹介します。
2.解決方法
IoT・DXの導入における、センシングシステムの導入検討においては、事前に製造現場の環境の状況を確認・把握した上で、システムを導入することを、オススメします。
3.事例内容
ある顧客に対し、IoTの導入により作業状況の見える化から、設備稼働率を向上させる支援を行いました。
その際、センシングシステムを導入するにあたり、どのセンサを選択するのか が課題となりました。
理由は、センシングする対象だけでなく、製造現場の環境も考慮する必要があるからです。
例えば、シグナルタワーにセンサをつけ、シグナルタワーの赤、黄、青の点灯状況をセンシングする場合、センサの種類によっては、工場建屋内の1日に渡っての採光状況の変化から、センシングに支障をきたす場合があります。
また、通信として無線を使用する場合にも、工場建屋内では繋がりにくい場所があるので、機器の設置する場所にも配慮が必要です。
さらに、現場における加工粉やミストなどが、システム機器のBOX内へ侵入し、機器の動作に不具合が発生したケースもありました。
よって、センシングする対象だけでなく、職場の環境まで考慮して、センサとセンシングシステムを選択をする必要があります。
4.活用の効果
最初に、職場の環境の状況を充分に把握し、ITベンダーに理解しておいてもらうことにより、システムの立ち上げ・稼働開始時における、初期トラブルを減少させることができます。
5.解決のポイント
カメラを設置する場合においても、工場建屋内への採光の状況から、作業者の存在を認識しにくいケースもあるとのことです。
なので、事前に環境状況を確認するため、センシングシステムを、お試しで設置してみてみることもポイントです。
今回は、IoT・DXの導入における、製造現場の環境把握 について、ご紹介しました。