1.事例紹介
IoT・DXの導入における、取得したデータのデータベース化について、ご紹介します。
2.解決方法
IoT・DXの導入にあたっては、取得したデータに紐づけるべき情報は何か、特に製品に関する情報について想定しておくことを、オススメします。
3.事例内容
ある事業部に対し、IoTの導入により作業状況の見える化から、設備稼働率を向上させる支援を行いました。
設備にセンサとシステムを取り付け、見える化により、全体としての稼働・作業の状況は把握できるようになりました。
しかし、この取得したデータの活用をさらに進めようとした場合、他のデータを紐づけることが課題となりました。
設備加工における稼働と作業に関するデータは、取り付けたセンサからの信号に時刻を紐づけて取得されます。そして、その時刻の差を計算して、稼働と作業にかかった時間とします。
この時、稼働や作業の時間だけでは、例えば、どの製品に関するデータなのか区別することはできません。
なので、設備から稼働や作業のデータの取得検討と同時に、取得したデータに紐づけるための、製品情報データの抽出、さらには、将来のデータベース化を想定しておくことが必要です。
4.活用の効果
製品情報が紐づけられた、データベースがあれば、例えば、①生産管理部門における生産計画、②品質管理部門におけるトレーサビリティ、③営業部門における見積もり など、他部門への活用が期待できます。
5.解決のポイント
特に、必要な製品情報を想定するときには、その情報がどこにあって、どのように取り出すのか、ITベンダーと事前に検討しておくことがポイントです。
必要な製品情報が、以前に導入されたシステムに保存されている場合、そのシステムから、見える化のために新たに導入したシステムとのリンクが、必要となるからです。
今回は、IoT・DXの導入における、取得したデータのデータベース化について、ご紹介しました。