1.事例紹介
IoT・DXの導入における、推進担当者の選出 についてご紹介します。
2.解決方法
IoT・DXの導入にあたっては、必ず推進担当者を、できれば第3者の立場での担当の選出を、オススメします。
3.事例内容
ある事業部に対し、IoTの導入により作業状況の見える化から、設備稼働率を向上させる支援を行ってきました。
ところが、導入検討がスタートし、半年経ったところで、事業部のDX推進担当者が、担当を外れてしまいました。
事業部は、製造部の中から後任の推進担当者を選出し、なんとか設備にセンシングシステムを取り付け、見える化はできたものの、その担当者の日頃の業務が忙しく、改善活動を始めることはありませんでした。
また、並行して製造部と相談しながら、取得できたデータを活用するべく、こちらでデータをまとめ、毎月の報告会で報告を続けました。
「データを活用したい」 とのコメントをいただくも、半年経っても活用され始めることはありませんでした。
この事例から、IoT・DXを導入し推進していくためには、適切な推進担当者の選出が必須であると考えられます。
4.活用の効果
推進担当者を選出し、継続して検討を進めることにより、改善活動を推進しやすくなります。
また、推進担当者が第3者の客観的な立場であれば、製造部門だけでなく、他部門へのデータの活用も推進でき、結果、全社へのデータの活用による改善効果のUPが見込まれます。
5.解決のポイント
IoT・DXの導入の検討 → 導入 → データ活用 → 改善 まで、推進担当は変えないことがポイントです。
また、第3者の推進担当者の場合には、経営層のバックアップサポートが必要です。
部門を横断しての推進となると、社内で波風・反発が起こることがある とのことなので、ぜひ、経営層からの継続的なサポートをお願いします。
今回は、IoT・DXの導入において、導入推進担当の選出 についてご紹介しました。