1.事例紹介
IoT・DXの導入において、ITベンダーは現場を知らない、についてご紹介します。
2.解決方法
ITベンダーへ相談する際には、モノ・ヒト・情報の流れ図をもって説明した上で、現場を見てもらい、理解してもらうことを、オススメします。
3.事例内容
「ITベンダーはプログラミングのプロではあるが、現場を知らない」 という声が、中小製造業の経営層の方々から聞かれます。
つまり、現場の問題を解決するにあたり、ITベンダーには理解にズレがある ということです。
製造は、最小の費用で、品質バラツキの少ない製品をつくるのが役割なので、いろいろなムダを少しでも省きたいと考えます。
そのため、例えば、作業フロー(手順)図から作業を細分化し、かかる時間を分析し、どこの作業を改善すればよいのか を検討します。
対して、ITベンダーはIoT・DXの導入により問題を解決するべく、要件定義を設定します。要件定義とは、プログラムを作成する前の段階で、顧客の要求をまとめ、具体的な進め方を決めることです。
そのため、①ユーザーからの要求をヒアリングする、②要求を細分化する、③要件定義書を作成する、の順に検討します。
ここで、ITベンダーに理解のズレが生じないようにするために、モノ・ヒト・情報の流れ図による全体の俯瞰と、実際に現場の細かい部分の 両面からの説明が必要なのです。
4.活用の効果
モノ・ヒト・情報の流れ図による全体俯瞰から、互いに同じイメージを持てれば、理解のズレが解消します。
また、作業改善に関する場合には、作業フロー(手順)図と、実際の現場の作業とを見比べると、より理解してもらいやすくなります。
5.解決のポイント
ITベンダーへの説明は、口頭説明 + 現場見学だけでなく、モノ・ヒト・情報の流れ図、作業フロー図なども見せてから、要求する内容をすり合わせることがポイントです。
今回は、IoT・DXの導入において、ITベンダーは現場を知らない、についてご紹介しました。