1.事例紹介
IoT・DXの導入において、自社の製造現場から取得したデータの活用先について、ご紹介します。
2.解決方法
取得したデータが、活用できるかどうか、他部署にもヒアリングしてみることを、オススメします。
3.事例内容
IoT・DXの導入において、製造現場で取得したデータの活用としては、主に製造現場での改善活動がメインとなることが多いようです。
これは、データから得られる情報が製造部門の中だけで、共有・活用はなされているものの、他部門へはあまり活用されていないということです。
製造部門の改善は、作業時間の短縮からの設備稼働率や、歩留まりの向上など、ムダを省いて原価低減につなげていくというのが、主なデータの活用なのですが、ここで、他部門においても、取得したデータが活用できないかどうか、一度、検討されてはいかがでしょうか?
ある時、製造から得られたデータについて、生産管理、営業の担当にヒアリングをしてみました。
すると、生産管理においては、得られた実績データを活用した、加工時間と作業時間の予測から、生産計画の精度が向上する。
また、営業においては、得られた実績データを活用すれば、見積もりの精度向上ができる とのことでした。
新たに取得しはじめたデータは、他部門にても活用できることが、わかりました。
4.活用の効果
他部門へデータをフィードバックすることにより、さらに活用先が拡がります。
他部門においても、問題を解決できることにつながれば、全社的に改善効果が増大します。
5.解決のポイント
製造部門だけでなく、他部門の生産管理や営業、品質管理などへ、取得できたデータを見せて、まずはヒアリングしてみることをオススメします。
さらに、他部門から「こんなデータも取得できないか」 という、新たな提案をもらえれば、さらに活用の可能性が拡がります。
今回は、IoT・DXの導入において、自社の製造現場から取得したデータの活用先について、ご紹介しました。