1.事例紹介
先の投稿の、熱的特性をもつ商品開発の構築した技術の特許出願から、差別化の見つけ方について、ご紹介します。
2.解決方法
差別化の見つけ方は、「他社がすぐには追いついてこれない」 というものを、探すことをオススメします。
3.事例内容
先の投稿で、顧客より、自社が出願した特許を見て、開発のお声がけをいただいたことを、ご紹介しました。
「構築した技術は、特許を出願しろ!」と、よく社内で言われましたが、
参考として
<模倣には時間がかかるために追いつかれるまでのリードタイムがあり、他社より早く学習経験することでコストを削減できる価格競争力上の優位性がある。これに特許権による保護が加わることにより、リードタイムを出願から20年にまで延長でき、価格も独占価格に維持できる。
出典:新装版 一橋大学イノベーション研究センター編、イノベーション・マネジメント入門、p353、(2022)>
とあります。
このことからは、特許出願とはリードタイム すなわち、「他社に追いつかれるまでの時間」を、延長するためのひとつの手段と解釈できます。
とすると、他社が「すぐには追いついてこれない」という状態が、自社と他社とが差別化されているということとなります。
なので、他社が「すぐには追いついてこれない」という観点から、技術以外でもよいので、一度、自社内で保有しているものを、見直してみてはいかがでしょうか?
4.活用の効果
自社内で持っているもので、他社が「すぐには追いついてこれない」、「すぐにはできない」 モノ・コト が見つかれば、差別化につなげられる可能性があります。
例えば、過去の実績や経験、データ、ノウハウ、社外とのネットワークなどを見直せば、差別化につながるものが、見つかるかもしれません。
5.解決のポイント
他社と比較することがポイントです。
まずは、他社が「すぐにはできない」モノ・コトを、探すことをオススメします。
今回は、熱的特性をもつ商品開発の構築した技術の特許出願より、差別化の見つけ方 についてご紹介しました。