1.事例紹介
先の投稿に続き、熱的特性をもつ商品開発において、構築した技術を車載向けの商品へ転用を行った開発事例 についてご紹介します。
2.解決方法
他の市場への技術の転用にともない、材料の見直しが必要な場合には、2社以上の材料メーカーと検討することを、オススメします。
3.事例内容
先の投稿で、熱的特性をもつ商品開発において構築した技術を、他の市場の商品への転用を検討することとなり、開発がスタートしました。
ここで、車載向けの市場へ転用する場合、材料を見直す必要があり、どの材料メーカーと進めていけばよいのか との課題が出てきました。
そこで、自社内の他のチームより、材料メーカーを紹介してもらい、コンタクトをとり、提案をいただくこととしました。
提案をいただいた材料は、既に車載市場で実績のある材料でしたので、添加剤を目標量まで混合できれば、実用化への可能性が高まります。
ただし、その材料メーカーは、既存の材料を提供されるだけで、その材料を調整・改善するつもりはなさそうでしたので、その材料が適用できなければ、開発が行き詰まってしまいます。
そこで、既にその市場で材料を販売・実績のあるメーカーと並行して、もう1社、ご協力をいただける材料メーカーにもご協力をいただき、開発を進めることとしました。
4.活用の効果
2社以上のメーカーと開発をすすめることにより、商品化への可能性が高まります。
また、狙いの市場で実績のあるメーカーより情報を得ることから、開発の方向性を間違えにくくなります。
5.解決のポイント
市場で実績のあるメーカーを入れることがポイントです。
実績のあるメーカーからは、特に品質の信頼性に関する知見を得ることができます。
開発の初期段階においては、まだ不確実なことが多いため、この事例のように、材料などの選択肢がひとつだけ という状態は避けるべきです。
今回は、熱的特性をもつ商品開発で構築した技術を、他の市場の商品への転用を行った開発事例 についてご紹介しました。