1.事例紹介
先の投稿に続き、熱的特性をもつ商品開発において、構築した技術を車載向けの商品へ転用を行った開発事例 についてご紹介します。
2.解決方法
構築した技術の転用においては、顧客がその技術を適用する背景を調査することを、オススメします。
3.事例内容
先の投稿で、熱的特性をもつ商品開発において構築した技術を、他の市場の商品への転用を検討することとなり、顧客の関連部署へつないでいただけることとなりました。
しかし、顧客はどんな問題を抱えているのだろうか? 何故、この開発をしたいのだろうか? との疑問が出てきました。
先の技術交流会では、詳細な内容はヒアリングできていません。
そこで、顧客が抱える問題の背景を調査するために、関連技術について、セミナーの聴講と過去の知財の出願調査を行うこととしました。
セミナーの聴講から、概要について把握することができ、先の開発にて構築した技術は、顧客が抱えている熱的問題を解決する手段のひとつであることがわかりました。
さらに、知財の調査から、10年程前に、関連する知財は数多く出願されていたのですが、現状はその技術は適用されていないことがわかりました。
4.活用の効果
顧客が抱える問題の背景を把握することにより、顧客における開発への注力度が推定できます。
この事例においては、過去に一度、技術を適用した部品が搭載されたのですが、ある理由より、その後のモデルには、搭載されなくなったとのことで、自社の構築した技術のサブコンセプトが、その問題の解決につながることがわかりました。
5.解決のポイント
過去にその技術を断念した理由を明確にすることがポイントです。
他の顧客も同様な問題を抱えていることが考えられますので、問題の背景を考慮した、技術コンセプトによるPRの内容への変更をオススメします。
今回は、熱的特性をもつ商品開発で構築した技術を、他の市場の商品への転用を行った開発事例 についてご紹介しました。